• 検索結果がありません。

【決算レポート】食品スーパー各社の14年度決算の注目点 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15d0156 3

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "【決算レポート】食品スーパー各社の14年度決算の注目点 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15d0156 3"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1/ 4 http://www.jcr.co.jp

15- D- 0156 201 5 年 6 月 1 日

食品ス

各社の 14 年度決算の

注目点

食品スーパー(SM)各社の 14 年度決算及び 15 年度業績予想を踏まえ、株式会社日本格付研究所(J C R) の現況に関する認識と格付上の注目点を整理した。対象企業は 2月決算のライフコーポレーション、アーク ス、ヨークベニマル、マルエツ、オークワ、マックスバリュ西日本、カスミ、マックスバリュ東海、マック スバリュ中部、ベルク、マックスバリュ九州、エコス、ヤマザワ、マックスバリュ東北に、3 月決算のバロ ー、ヤオコー、アクシアルリテイリング、いなげや、関西スーパーマーケット、ヤマナカを加えた計 20 社 である。

1. 業界動向

SM を取り巻く事業環境は総じて厳しい状況が続いている。14 年4 月の消費税増税後、夏場の天候不順、 夏までのガソリン高、円安による物価上昇、実質賃金の減少もあり、個人消費は回復の途上にある。チェー ンストア協会によれば、14 年度の総販売額は前年度比(店舗調整後)2. 5%減少した。食品に限れば、14 年 度の販売額は前年度比(店舗調整後)0.7%の減少に止まり、堅調に推移した。生鮮及び惣菜強化といった各 社施策の効果が一部で表れたとみられるが、生鮮の相場高の影響も多分に含まれている。足元では雇用環境 の改善及び賃金上昇といったプラスの要素もあるが、中長期的にみれば、国内の人口減少、少子高齢化、17 年 4 月の消費税再増税による消費意欲の更なる低下が懸念される。

近年、少子高齢化、女性の社会進出といった社会構造の変化により、個食・簡食・即食へのニーズが高ま り、各社は消費者ニーズへの対応に迫られている。さらに消費税増税後には消費の二極化が顕在化している。 節約志向が高まる一方で、世代別にみれば消費意欲の高いシニア層で、地域別にみれば雇用環境の改善や賃 金上昇の恩恵を受けた世帯が多い都市部で、ちょっといいもの・おいしいものを求める消費者が増えている。

また、同業及び異業態との競合が激化している。近年は、惣菜を強化したコンビニエンスストア、食料品 を強化したドラッグストア及びディスカウントストアの登場で、利便性及び低価格などの利点を持った他の 業態に客を奪われている。また、コスト面でみれば、人件費、光熱費、物流費、建築費の上昇が各社の収益 を圧迫している。

事業環境が厳しさを増す中、営業収益300 億円以下の中小SM の生き残りが厳しくなってきており、規模 のメリットの享受及び展開する地域でのシェア拡大のために、中小 SM 同士の再編及びイオン、セブン&ア イホールディングスといった大手小売グループの傘下に入る動きが各地で活発化している。東北で 14 年 2 月のヤマザワによるよねや商事の子会社化、14 年 9 月のアークスによるベルグループの子会社化、首都圏で 15 年 3 月のマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の 3 社の経営統合による共同持株会社ユナイテッド・ス ーパーマーケット・ホールディングスの設立があった。

2. 決算動向

(2)

2/ 4 http://www.jcr.co.jp

地域別にみた場合、都市部で展開する 6 社合計は増収増益となった一方で、地方で展開する 9 社合計は増 収減益となった。都市部では、消費意欲の比較的高い客が多く客単価が伸びたほか、既存店の改装を積極化 し顧客ニーズへの対応を図ることで客数が伸びた会社もあった。一方で、地方では、消費税増税に加えて実 質的な可処分所得の減少などにより節約志向が高まり、客数及び客単価ともに前年割れとなる会社もあった。 また、広域で展開するイオン傘下の 5 社合計は増収となったものの、大幅な減益となった。

決算期別にみた場合、2 月決算の 14 社合計及び 3 月決算の 6 社合計はそれぞれ増収増益となった。2 月決 算の会社は増収増益 8 社、増収減益 5 社、減収減益 1 社であった一方で、3 月決算の会社は増収増益 5 社、 減収減益1 社となった。3 月決算の会社は、14 年度決算に 14 年3 月の消費税増税前の駆込需要を取り込ん でいないため厳しい決算となると予想された。しかし、積極的な改装を実施したいなげや、13 年 10月に経 営統合したフレッセイホールディングスの売上がフル寄与したアクシアルリテイリングが増収増益となるな ど、改装・新店・M&A といった施策により増収増益となった会社が多かった。

15 年度の会社計画は20 社合計で営業収益 5 兆2, 491 億円(前年度比3.7%増)、営業利益 1, 235 億円(同 8. 2%増)となっている。20 社全てで増収増益を予想しているが、これは消費税増税の影響の一巡及び消費 意欲の回復への期待によるものである。

14 年度末の財務構成(自己資本比率)の改善状況には差が生じた。建築費の高騰及び人手不足で出店を 控 え、 有利 子負 債を 返済 した 会社 で財 務構 成が 改善 した 一方 で、 プロ セス セン ター 及び 自社 工場 の設 置や M&A を実施した会社で財務構成は悪化した。15 年度は堅調な業績を背景に、既存店の積極的な改装、都市 型小型店などの出店、新たなプロセスセンターの設置による投資が増えている。

3. 決算に

格付上の

注目点

近年、競合激化やコスト上昇圧力などから SM 各社の業績は低下傾向にあったが、14 年度の各社の業績は 概ね堅調だった。しかし、依然として、営業収益営業利益率は20 社合計で2. 3%と低い状況が続いており、 厳しい状況に変わりはない。例えば、いなげやは、好調な首都圏の消費環境を背景に積極的な改装を実施し 増収増益となったものの、営業収益営業利益率は 1. 4%と低い。また、バローは、食品・調剤を強化したド ラッグストアの好調な販売及び積極的な出店により増収増益となったものの、SM 事業の既存店売上高は前 期比 2. 4%減少と苦戦を強いられている。また、ヤマザワは、よねや商事の子会社化により増収となったも のの、地方の厳しい事業環境を背景に既存店売上高が前年度割れするとともに光熱費及び減価償却費が増加 したことで減益となった。

厳しい環境が続く中でも既存店売上高を維持し、シェア向上を図れる競争力の有無が重要である。各社は 生鮮・地場もの・惣菜の品揃えや質の強化、売場の刷新、カフェスペースの設置などを実施することで、差 別化を図るとともにコンビニエンスストアや外食の需要の取り込みを始めている。また、プロセスセンター、 自社工場を利用することで人材配置を見直し、コスト削減や現場力の向上を進めている。これら施策の実施 により、消費者ニーズへの対応力を高めて、今後も一定の収益力を維持できるのかを確認していく。また、 財務面では、投資を営業キャッシュフロー内に収める計画を立てている会社が多く、財務構成の悪化懸念は 小さいものの、プロセスセンター及び自社工場といった大規模な設備投資又は M&A により急激な財務構成 の悪化がないかを注視していく。

(3)

3/ 4 http://www.jcr.co.jp

(図表 1)SM20 社の業績の推移 (単位:百万円、%、ポイント)

14 年度(実績) 15 年度(計画)

会社名 決算月 営業収益 営業利益 営業利益率 営業収益 営業利益 営業利益率 前期比

(%)

前期比

(%)

前期比

(ポイント)

前期比

(%)

前期比

(%)

前期比

(ポイント)

ライフ

コーポレーション

2 584, 983 9. 4 10, 872 42. 4 1. 9 0. 4 616, 000 - 11, 000 - 1. 8 - バロー 3 470, 563 3. 6 15, 000 5. 0 3. 2 0. 0 490, 000 4. 1 16, 800 12. 0 3. 4 0. 2 アークス 2 470, 310 3. 5 12, 712 - 5. 4 2. 7 - 0. 3 503, 000 7. 0 14, 000 10. 1 2. 8 0. 1 ヨークベニマル 2 396, 930 4. 2 17, 025 2. 9 4. 3 - 0. 1 417, 000 5. 1 17, 600 3. 4 4. 2 - 0. 1 マルエツ 2 347, 396 6. 6 4, 647 68. 9 1. 3 0. 5 357, 000 2. 8 5, 000 7. 6 1. 4 0. 1 ヤオコー 3 307, 353 12. 1 13, 470 12. 3 4. 4 0. 0 319, 000 - 13, 400 - 4. 2 -

オークワ 2 272, 195 - 6. 3 2, 373 - 31. 9 0. 9 - 0. 3 274, 000 0. 7 2, 600 9. 5 0. 9 0. 1 マックスバリュ

西日本

2 269, 752 1. 7 4, 233 3. 0 1. 6 0. 0 276, 600 2. 5 4, 700 11. 0 1. 7 0. 1

カスミ 2 250, 257 7. 2 7, 098 22. 9 2. 8 0. 4 253, 500 1. 3 7, 400 4. 3 2. 9 0. 1 いなげや 3 240, 304 4. 3 3, 254 21. 6 1. 4 0. 2 254, 000 5. 7 3, 300 1. 4 1. 3 - 0. 1 アクシアル

リテイリング

3 212, 611 23. 3 6, 665 20. 8 3. 1 - 0. 1 218, 000 2. 5 6, 800 2. 0 3. 1 - 0. 0 マックスバリュ

東海

2 208, 665 3. 4 3, 264 1. 6 1. 6 - 0. 0 219, 000 5. 0 3, 550 8. 7 1. 6 0. 1 マックスバリュ

中部

2 164, 944 7. 7 437 - 72. 8 0. 3 - 0. 8 168, 000 1. 9 1, 400 219. 7 0. 8 0. 6 ベルク 2 161, 124 11. 1 7, 283 5. 7 4. 5 - 0. 2 171, 135 6. 2 7, 687 5. 5 4. 5 - 0. 0 マックスバリュ

九州

2 146, 109 3. 7 1, 316 - 35. 6 0. 9 - 0. 6 150, 000 2. 7 1, 500 13. 9 1. 0 0. 1 関西スーパー

マーケット

3 118, 923 - 2. 6 - 154 - - 0. 1 - 1. 6 121, 350 2. 0 1, 460 - 1. 2 1. 3 エコス 2 114, 172 4. 1 2, 431 49. 3 2. 1 0. 6 115, 000 0. 7 2, 450 0. 8 2. 1 0. 0 ヤマザワ 2 112, 086 8. 3 1, 187 - 3. 3 1. 1 - 0. 1 112, 500 0. 4 1, 200 1. 1 1. 1 0. 0 マックスバリュ

東北

2 110, 968 12. 2 245 - 43. 9 0. 2 - 0. 2 113, 000 1. 8 500 104. 1 0. 4 0. 2 ヤマナカ 3 100, 860 1. 9 847 67. 1 0. 8 0. 3 101, 100 0. 2 1, 220 44. 0 1. 2 0. 4

20 社合計 5, 060, 505 5. 6 114, 205 6. 2 2. 3 0. 0 5, 249, 185 3. 7 123, 567 8. 2 2. 4 0. 1 都市部 1, 891, 417 8. 5 46, 624 23. 6 2. 5 0. 3 1, 970, 635 4. 2 47, 787 2. 5 2. 4 - 0. 0 地方 2, 268, 650 3. 7 58, 086 - 0. 6 2. 6 - 0. 1 2, 351, 950 3. 7 64, 130 10. 4 2. 7 0. 2 その他 900, 438 4. 7 9, 495 - 16. 8 1. 1 - 0. 3 926, 600 2. 9 11, 650 22. 7 1. 3 0. 2 2 月決算 3, 609, 891 5. 0 75, 123 6. 2 2. 1 0. 0 3, 745, 735 3. 8 80, 587 7. 3 2. 2 0. 1 3 月決算 1, 450, 614 7. 3 39, 082 6. 2 2. 7 - 0. 0 1, 503, 450 3. 6 42, 980 10. 0 2. 9 0. 2

(出所:各社決算資料より J C R 作成)

(注1)ヨークベニマルはライフフーズを含めた数値。

(注2)ライフコーポレーションは 15 年 3 月 1 日に連結子会社であった日本フード株式会社を、ヤオコーは 15 年 4 月

1 日に連結子会社であった株式会社三昧を吸収合併したため、両社の決算は 15 年度以降に非連結となる。15

年度の業績予想には単体の数値を記載しており、前期比を記載していない。

(注3)マルエツ、カスミは公表された 15 年度の業績予想の下限値を記載している。

(注4)都市部に含めた SM は、ライフコーポレーション、マルエツ、ヤオコー、カスミ、いなげや、ベルクの 6 社。

(注5)地方に含めた SM は、バロー、アークス、ヨークベニマル、オークワ、アクシアルリテイリング、関西スーパ

ーマーケット、エコス、ヤマザワ、ヤマナカの 9 社。

(注6)その他に含めた SM は、マックスバリュ西日本、マックスバリュ東海、マックスバリュ中部、マックスバリュ

(4)

4/ 4 http://www.jcr.co.jp

(図表 2)格付先 3 社の業績推移 (単位:百万円、%)

営業収益 営業利益 営業利益率 当期利益 EBI TDA 総資産 有利子負債

自己資本 比率

いなげや 14/ 3 期 230, 411 2, 676 1. 2 1, 177 5, 799 89, 048 7, 505 51. 7

(8182) 15/ 3 期 240, 304 3, 254 1. 4 1, 092 6, 787 94, 212 6, 499 53. 6

16/ 3 期予 254, 000 3, 300 1. 3 1, 300 - - - -

バロー 14/ 3 期 454, 179 14, 287 3. 1 9, 162 25, 699 235, 131 87, 264 35. 0

(9956) 15/ 3 期 470, 563 15, 000 3. 2 9, 214 27, 541 245, 386 77, 913 36. 8

16/ 3 期予 490, 000 16, 800 3. 4 10, 300 - - - -

ヤマザワ 14/ 2 期 103, 531 1, 228 1. 2 234 3, 486 52, 170 9, 437 53. 6

(9993) 15/ 2 期 112, 086 1, 187 1. 1 396 3, 732 53, 690 7, 849 52. 2

16/ 2 期予 112, 500 1, 200 1. 1 400 - - - -

(出所:各社決算資料より J C R 作成)

【参考】

発行体:株式会社いなげや

長期発行体格付:BBB+ 見通し:ネガティブ

発行体:株式会社バロー

長期発行体格付:A - 見通し:安定的

発行体:株式会社ヤマザワ

長期発行体格付:BBB 見通し:安定的

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、 的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、 金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因 のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として 発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■本件に関するお問い合わせ先

参照

関連したドキュメント

その他、2019

平成28年度は社会福祉法が改正され、事業運営の透明性の向上や財務規律の強化など

このような状況のもと、昨年改正された社会福祉法においては、全て

LF/HF の変化である。本研究で はキャンプの日数が経過するほど 快眠度指数が上昇し、1日目と4 日目を比較すると 9.3 点の差があ った。

私大病院で勤務していたものが,和田村の集成材メーカーに移ってい

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

2012 年度時点では、我が国は年間約 13.6 億トンの天然資源を消費しているが、その

2012 年度時点では、我が国は年間約 13.6 億トンの天然資源を消費しているが、その